ひばり税理士法人(旧相原会計事務所・旧内田会計)は三島・沼津・函南・伊豆・伊東を中心に中小企業の税務・会計・経営をサポートするTKC会計事務所です。

ひばり所長ブログ

ロビ(Robi)のこと

03.11.2014

 みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。3月に入って寒さが随分和らいできました。梅の花も今が満開で、もうすでに春ですね。寒い時期は何もする気がしないのですが、暖かくなってくると気持ちも前向きになって、新しいことを始めるにはもってこいの時期です。

 ということで、私はさっそくテレビCMで有名な音声認識ロボット〈ロビ(Robi)〉を作ろうと本屋さんに向かいました。
 えっ!〈ロビ(Robi)〉って何だですって?いやだなぁ。ちょっと、ロビのホームページから引用しますね。
 「その洗練されたデザインで世界的に有名なロボットクリエイタ―・高橋智隆氏がこのシリーズのために設計、デザインをしたロボット、その名も〈ロビ(Robi)〉。愛くるしい動きや会話を通して、ヒトの心をなごませてくれる新時代のフレンドリーロボットだ。ロボットが家族の一員になる日がついにやってくる。シリーズは全70号で完結します。」というものです。
 本屋さんに着いて、店内を一回りしましたが目的の「ロビ」は見当たりません。そこで、店員さんに、「『ロビ』っていう、かわいいロボットの雑誌下さい」とお願いしました。店員さんは、「はい」と言って、すぐにロビの創刊号を持ってきてくれました。私は嬉しくなって、「これです。これ。これ下さい」と即座に注文しました。すると店員さんが、「この商品は初回790円ですが、2回目以降は1,990円になりますがよろしいでしょうか?」と念を押すではありませんか。私は、そのことは先刻承知していたので、「ハイ、結構です」と言って、第一号を買う態勢に入りました。
 すると、店員さんは続けて、「この商品は全70号で15万円(マイコンや人感センサーなどが付いている号は、2,990円とか3,990円のときもあるため)前後かかりますが、よろしいでしょうか」とさらに念を押して聞いてきました。「ええっ!全70号で15万円?そっ、そんなにするんですか!」と総額を聞いてびっくりしてしましました。私は、1回1,990円で12回程度、従っておよそ24,000円くらいで完成すると思っていたものですから、思わずのけぞってしまいました。
 15万円もする全く生活に通常必要でないものを、私の一存で買ったということになれば、家に帰ってどうなるかは火を見るより明らかです。ここは何としても断らなければなりません。どうやって断れば大人の面目を保てるでしょうか。急に「腹が痛くなった」と言ってその場から逃げ去ればよいのでしょうか?いやいや、そんな手は、店員さんは先刻ご承知で、「あっ、それでしたら、あちらのドアの奥にトイレがございますので、そちらをお使い下さい」と言うに決まっています。素直にこのアドバイスに従って、トイレに行ってしまったら、戻ってきた時には、もう注文するしかありません。
 トイレに行って、トイレの窓から脱出すれば良いのでしょうか?いやいや、そんなことできる訳ありません。商品の万引き防止のためにトイレの窓には、きっと鉄格子をはめてあるに違いありません。それに、運よく鉄格子がなくて、逃げられるくらいの大きさの窓だったとしても、そこから脱出している現場を誰か他の人に見つかったらどうなるのでしょうか。その人は、きっと大急ぎで店に飛び込み、「不審者がトイレの窓から逃げようとしている」と店員さんにタレ込むに違いありません。私が逃げようと窓に足をかけて、体を外に出そうともがいて、やっと体が外に出た時には、すでに店員さんやらお客さんやら野次馬の人達などが集まっていて、私の一挙手一投足を見物していたなんてことになったら、私は一生立ち直れません。
 「親に相談してきます」というのはどうでしょう。いやぁ、これも無理ですね。どう見ても50歳を優に超えているオヤジが親に相談してきますなんて恥ずかしくて言えませんし、店の人も納得しないでしょう。
 「家内に相談してきます」というのはどうでしょう。これは、あり得ますね。店の人も「奥さんに相談しなければ、何もできないオヤジ」という軽蔑の眼差しを投げつけてくるかもしれませんが、これは許可せざるを得ないでしょう。しかし、その一言は私のプライドが許しませんでした。
 いろいろな言い訳で頭の中が一杯になって頭がクラクラしてきた時、私の後に他のお客さんが並びました。これは千歳一隅のチャンスです。この機を逃したら、私は15万円もするものを買わなければならなくなってしまうのです。
「お客さんが待ってるようなので、ちょっと考えさせて下さい」とやっとのことで言い放ち這う這うの体(ほうほうのてい)で店を後にしたのでした。店を出てからも、店員さんが追いかけてきはしないか心配だったので車まで小走りでたどり着くと、猛ダッシュで駐車場を後にしたのでした。

 無事家に着いて、この一件を反省してみたのですが、どうしてあのように追い詰められてしまったのかさっぱり分かりません。一体、何がいけなかったのでしょうか。もちろん、配本回数や金額を事前に調べずにお店にいってしまったというのが一番の失敗の原因です。
 さらに、店員さんが「総額で15万円」くらいかかると言ったときに、素直に「そんなにするとは思いませんでした。それならいりません」又は、「そんなにするとは思いませんでした。家に帰ってから検討します」と言えば何の問題もなかったのです。
 何故、店員さんから勧められた時に、上記の言葉が出てこなかったのでしょうか。もちろん、店員さんが女性で、とても熱心に勧めてくれたというのは大きな原因です。
 しかし、もっと大きな原因は、自分の中にあります。いい大人がたとえ総額は15万円でも、1回2,000円くらいの支払いが出来ないと思われたくない。要するにケチと思われたくないという見栄にあります。この見栄というのは厄介な代物で時として人をとんでもない方向に引っ張っていってしまいます。気をつけましょう。

 ということで、今回は、余分な買い物をして家内に叱られるのを瀬戸際で防ぐことができました。よかった。よかった。でも、「ロビ」やっぱり欲しいなぁ。

                                   (おわり)

 

 

 

 

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