最近読んだ新聞に「5ミリの心配り」という記事があった。
店員さんが、セロハンテープで紙袋の口を止めるときなどに、手間はかかってしまうが剥がし易さを考えて、先端部分を5ミリ程度内側に折り返して張るというものである。
確かに、ピッタリくっついてしまうと綺麗に剥がすのにイライラしたり、紙を破いたりした経験から、ありがたいと思うし実際に助かったと感じたことも覚えている。
このような心配りは、他にも雨の日に紙袋にポリ袋を掛けて貰ったこともあるほか、自身が気づかない心配りも受けていたのではないかと思う。
いたずらに歳を重ね、せっかちな面だけが進んでいく中で、さりげない心配りを受け取ることができる気持ち・ゆとりを持ち続けたいと思う今日この頃である。
そして、心配りを感じたときに「ありがとう」と言葉にしたいと思っている。
<出口 芳彦>