ひばり税理士法人(旧相原会計事務所・旧内田会計)は三島・沼津・函南・伊豆・伊東を中心に中小企業の税務・会計・経営をサポートするTKC会計事務所です。

ひばり所長ブログ

おめでとう「静岡県」

10.03.2014

 みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
日中は、まだ暑い日が続きますが、朝晩はだいぶ涼しくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、気をつけましょう。
 さて、一年程前に「最下位とはショックだ!」というタイトルで、全国学力・学習状況調査において、静岡県の小学校6年生の国語の成績が全国47都道府県で最下位になったことをお伝えしました。このとき、川勝県知事が「成績が最下位の校長100名の氏名を公表」すると発言し、物議を醸しました(その後、紆余曲折があって、最終的には全国平均を上回る県内86小学校の校長名を公表しました)。
 あれから一年、捲土重来を期した今回の調査は、どうだったのでしょうか?自宅でとっている日本経済新聞には、この記事はちょびっとしか掲載されていなかったので、コンビニで120円ものお金を投資して静岡新聞を買ってきました。するとどうでしょう。
何と一面のトップにデカデカと「小6国語A最下位脱出」と掲載されているではありませんか。そのほかにも、関連記事が2面、28面、29面、特集記事が10面、11面に出ており、まさにこの日の紙面は、「最下位脱出」一色です。 以下に、小学校6年生と中学校3年生の全国順位を示します。これから、いくつかのことが分かります。まず、すべての科目について順位が上がっています。顕著なのは、小学6年生の成績です。おおむね20位以上上昇しています。
 このことに関し、「県教委の担当者は『教員、児童生徒、保護者が一丸となって取り組んだ成果。過去問題の活用でテストに慣れた面はあるが、書く活動や振り返り学習を重視して授業も変わった』と分析している」(静岡新聞 平成26年8月26日)とのことです。
 この文面からすると、昨年の最下位騒動以来教育関係者は、相当な危機感を抱き、過去問題をたくさん解かせてテストに慣れさせるという努力を重ねてきたことが窺えます。担任の先生が過去問を解かせた後で、「よ~し、みんな。この問題は絶対に出るからな。忘れるんじゃないぞ!」なんてやってたのでしょうか。
 次に、小学6年生の時の成績よりも、中学校3年生の時の成績のほうが圧倒的に良くなっていることです。これは、昨年度も本年度もそうなっています。
 このことは、前年最下位になった時も多くの教育関係者が「中学生になれば良くなる」と主張していたことです。どうして、このようなことになるのでしょうか。静岡県の中学校の先生が、特別教え方が上手なのでしょうか。もしそうだとすると、全国の先生方は静岡県の取り組みを大いに参考にして、みんなでマネをすれば、全国的な底上げに繋がるのではないでしょうか。
 でも、全国の学校でこれをやると静岡県の順位が相対的に下がってしまう危険性があるので、静岡県の先生方はこの秘訣を絶対に他に漏らしてはいけません(何だかせこいですね)。
 次に,国語の成績と算数もしくは数学の成績にはある程度の相関関係があるということです。昨年度の小学校6年生で国語Aが最下位となった時には、国語B40位、算数A36位、算数B36位と他の科目もおしなべて低順位です。
 また今年度、小学校6年生で国語Aが最下位を脱出し、27位となったのに呼応して、国語B8位、算数A13位、算数B17位とまずまずの成績になっています。
 中学3年生の成績を見ると、昨年度は、国語Aが17位、国語Bが14位、数学Aが13位、数学Bが5位(これだけが例外的です)となっており、おおむね47都道府県のなかでの中位に位置しています。
 そして、今年度の中学3年生の国語Aの成績は7位とすばらしいものでしたが、それ以外も国語Bが8位、数学Aが4位、数学Bが3位と堂々たる成績を収めています。
 もし、この法則があてはまるとするならば、数学の成績を上げるために、数学の時間を半分くらいに減らして、その分を国語の授業に振り替えるというのはどうでしょう。こうすれば、国語の成績はきっと上昇するでしょうし、数学の成績もそれにつれて上昇するということになります。
 すばらしい発見ですね。しかし、「そんなに国語の授業ばかり増やして何を教えればいいんだ!」という反論も当然考えられます。どうすればよいのでしょうか…心配には及びません。児童や生徒に自分の好きな本を持ってこさせて、それをひたすら読ませるようにすればよいのです。
 これに関しても次のような反論は当然考えられます。「児童や生徒がスケベな本ばかり持ってきて読んだらどうするんだ。全然勉強にならないじゃないか!」
 確かに、それは言えますね。授業と言うには、ほど遠いことになってしまうかも知れませんね。しかし、ちょっと想像してみて下さい。自分が好きな本を持ってきて、それがスケベな本でも読んでいればよいとなれば、児童、生徒は時の経つのも忘れて一心不乱に読み続けるに違いありません。教室の中は水を打ったように静まり返り、先生が見回るコツコツという靴の音と生徒がページをめくる音、そして、「猥褻」など自分が知らない漢字の意味を必死になって調べる辞書を引く音だけが聞こえるという理想的な教室が実現します。
 すばらしい意見に、我ながらうっとりしてしまいますが、このプランには一つ弱点があります。それはこのプランが国語の成績が上がれば、算数(数学)の成績もそれにつれて上がる」という前提に立っていることです。もしこれが、「国語の成績と算数(数学)の成績とは関係ない」又は「算数(数学)の成績が上がれば、国語の成績もそれにつれて上がる」ということになると、この理論は根本からくずれてしまいます。誰かこの理論を確かめてくれないでしょうか。小学生が「猥褻」という字を難なく読めて、書ける日を目指して。                                
                                (おわり)

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