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感動の種

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みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
天気予報のお兄さんが言うのには、今年はカラ梅雨だそうで、始まりが遅く終りが早く、水不足が今から心配とのことです。梅雨の期間が短くても、その間に集中的に降ってくれれば良いのでしょうが、何か熱帯雨林のスコールみたいで、風情がないですね。

ところで、みなさん、最近感動してないなぁと感じることはありませんか。
私は、脳科学者で「NHK仕事の流儀」のキャスターを勤める茂木健一郎さんの「感動する脳」という本を読んでいて、つくづくそう思ってしまいました。

感動する脳
感動する脳 茂木 健一郎

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star本来の茂木さんらしくないんですが。。。

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以下は同書からの引用です。

「たとえば多くのビジネスマンが、『この頃感動するような出来事に会わないなぁ』と呟きます。面白いことに、会社での評価が高い優秀なビジネスマンほどこの言葉を口にしたりします。どうしてそういう傾向が表れてくるのでしょうか。

...中略...

彼らの周りにも、感動の種はたくさん落ちています。映画や音楽ももちろんそうだし、移りゆく季節や風景の美しさも充分に感動を生み出すものでしょう。しかし、優秀なビジネスマンたちは、そういうものを一切排除しようとする。感動の種を決して拾おうとはしない。なぜならそれらは、仕事の目的のためには全く必要がないと判断するからです。せっかく無意識がつかんでいる感動の種を、強烈な意識で抑圧してしまう。せっかく神が与えてくれた脳を使うことなく過ごしている。何ともったいないことでしょう」

よかったですねぇ。みなさんも私も優秀なビジネスマンだったんですね。

て、そんなことで喜んでいる場合ではありません。問題は、二十世紀最大の天才科学者アインシュタインの「感動することをやめた人は、生きていないのと同じことである」(前掲書)という言葉です。これによれば、私達は「すでに死んでいる」(by ケンシロー)ということになってしまいます。

さらに、「意欲のないところに創造性は芽生えない、創造性のないところに感動というものはやってこない」(前掲書)。

そして、「創造力=体験×意欲」(前掲書)だとすると、体験は歳をとるごとに増えてゆく訳だから、子供なんかよりも私達のほうがよっぽど創造力が増し、よりたくさんの感動を味わえるということになるはずです。

しかし、残念ながら子供達のほうが私よりもよっぽど多くの感動を味わっているように思えます。どうしてそうなるのかというと、意欲が歳をとるにつれて減退してゆくからです。

では、どうして歳をとるにつれて意欲が減退してゆくのか。
茂木さんによれば、「意欲は特別なものではなく、ごく当たり前に人に備わっている」のですが、「生きる上で避けることができない不確実性は歳をとるにつれ滅ってゆく」。

つまり、「生きる意欲は、先が見えない、何が起こるかわからない、どうなるかが決まっていないからこそ湧いてくる」のですが、私達のような立派な大人は「新しいものなどなにもないと脳が勝手に思い込んでいる」ために、「どうせ明日は、今日の延長線に過ぎない、もう世の中には知らないことは何もないし、また知ったところで大した意味はない」という悟りにも近い境地の中で日々暮らしているからなんですね。

まあ、実際のところ優秀なビジネスマンである私を例にとると、こと釣りに関してはどんな苦労もいとわないくらい打ち込んでおりました。がしかし、最近ではちょっと遠出しようとか、ちょっと朝が早いとか、ちょっと天候が悪そうだとなると「仕事に支障が出るかも知れない」などともっともらしい理由を自ら見つけ出して「やっぱ、やめとくわ」となっておりました。

「未来のことなど何も決まっていない。いくつになっても、世の中には知らないことがたくさんある。そういう思いで常に新鮮な見方、考え方をする。そこから生きる意欲が湧いてくる」(前掲書)のですから、ちょっとくらい遠くても、ちょっとくらい朝が早くても、ちょっとくらい天候が悪くても、ちょっとくらい腰が痛くても、ちょっとくらい家内に小言を言われようとも行かねばならないのです。

書き進むにつれて、だんだん元気が出てきました。
「人生のドライバーズ・シートに座らなければならない。人生の助手席に座って、いつも判断を他人任せにする。それは自分の人生ではなく、他人の人生と同じようなものです。失敗しても選択を誤っても、自分が主体となって意思決定をする。そこに人生の喜びがあるのではないでしょうか」(前掲書)。

そうかそうか、いいこと言うなぁ。
たとえ一尾も釣れなくても、これがためにギックリ腰が再発しようとも、夕食時に冷たい視線を浴びせられようとも行かねばならないんだなぁ。でも、イサキに行くか、メダイに行くかは難しい問題だなぁ。

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2007年6月11日 16:08に投稿されたエントリーのページです。

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