« 組織の法則と時期 | メイン | ずぼらの功罪 »

講演二話

p_mori.jpg
みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
いやぁ~秋ですねえ。いま時分の空の色はとっても透きとおっていて、さわやかで気持ちのよいものですね。木陰で寝ころんで一日中空の色を眺めていられたら、他にはなんにもいらない心持ちになれますね。

先月、藤原正彦さん竹中平蔵さんの講演を聞く機会がありましたので今回はそのことについて書いてみます。

藤原正彦さんの講演で一番面白かったのは、世の中は平等じゃないということを説明するのに「世の中は平等では決してありません。それは私とキムタクに対するご婦人方の態度を見れば歴然です」という例を出して説明されたことです。

これには頷かざるを得ませんでした。藤原さんの顔写真を見たことのある人ならばわかっていただけると思いますが、実物もまさにそのとおりの風貌でした。

藤原先生を駅から会場までお出迎えした人の話によると「藤原さんはお出迎えに行っても挨拶ひとつしない、会場までの車中でも一言もしゃべらない、大学の教授だからとんでもない常識知らずだと思ったんだけど、講演の内容はすばらしい。一言もしゃべらないのはきっと、ものすごくシャイな人なんだね」と評していました。

次に感心したのは、「いじめ」問題に関しての話です。
こちらは、藤原先生の著書「国家の品格」から引用します。

「いじめを本当に減らしたいのなら、『大勢で一人をやっつけることは文句なしに卑怯である』ということを、叩き込まないといけない。たとえ、いじめている側の子供たちが清く正しく美しくて、いじめられている側が性格のひん曲った大嘘つきだったとしても、です。『そんな奴なら大勢で制裁していいじゃないか』というのは論理の話。『卑怯』というのはそういう論理を超越して、とにかく『駄目だから駄目だ』ということです。この世の中には、論理に乗らないが大切なことがある。それを徹底的に叩き込むしかありません」。

私が子供の頃にも「いじめ」はあったと思います。そして「卑怯を憎む心」もわずかながら残っていたように思います。今の子供たちは、この「卑怯」という言葉を忘れてしまっているかのように見えます。ここは一番、親父が「そんな卑怯なことはするな」と一喝して、バーンとぶん殴りましょう。子供が小さいうちに。

竹中平蔵さんの講演は「福田首相になっても、小泉流の改革を押し進めるべきだ。改革を押し進めることによってのみ経済成長を維持できる。経済成長なくして財政再建も国家の繁栄もあり得ない」という内容だったと思います。だったと思いますというのは、前夜の酒のせいで記憶がところどころ(又はほとんど)失われていることによるものです。

こちらの話は、私としては違和感を覚えるものでした。
確かに言っていることはそのとおりで、論理もきちっと通っているのですが、あまり魅力を感じないのです。経済成長を押し進めた後の私たちの生活が、いまよりもっとよくなっているのかということを考えると、どうもそうならないように思うのです。

戦後、日本は驚異的な経済成長を遂げました。しかし、その一方で失ってきたものも多いように思うのです。その「失ってきたもの」がなんなのか今の私にはよく解りませんが。

もう十数年も前の話ですが、「西ドイツ(当時)は経済発展を犠牲にしても、自分たちの美しい自然を守る」と決めて、そのような政策をとっているということを何かの書物で目にしました。その頃の私は、経済至上主義だったので(今でもそうですが・・・)、少なからずショックを受けました。そして、ドイツの人達というのは尊敬に値する人達なのだなぁと感じ入ったものです。

翻って、今の日本の状況はどうでしょう。経済的な豊かさを追求してゆくうちに、「自分だけ良ければいい」という利己的な考え方が正当化されつつあるように感じます。

再び「国家の品格」から引用します。

「大正末期から昭和の初めにかけて駐日フランス大使を務めた詩人のポール・クローデルは、大東亜戦争の帰趨のはっきりした昭和十八年に、パリでこう言いました。『日本人は貧しい。しかし、高貴だ。世界でどうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ』日本人一人一人が美しい情緒と形を身につけ、品格ある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味であり、人類への責務と思うのです」。

家庭内でただ一人貧乏を貫いている私は、この言葉を胸に逆境に耐えてゆこうと思うのであります。

国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)藤原 正彦

新潮社 2005-11
売り上げランキング : 1256

おすすめ平均 star
star国も文化も関係ないだろう。
star同感の人が増えればいいなと
star「日本国」 再考のきっかけ

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
〓税務・会計・経営のご相談はひばり税理士法人グループへ!
〓〓静岡県田方郡函南町塚本940-4
〓〓〓TEL:055-982-6001/FAX:055-982-6002
〓〓〓〓e-mail:hibari@tkcnf.or.jp
〓〓〓〓〓http://www.hibari.biz/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年10月10日 15:20に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「組織の法則と時期」です。

次の投稿は「ずぼらの功罪」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 4.1