
明けまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、昨年末から経済が大変悪い状況になっています。
特に自動車業界や家電業界は深刻な不況に見舞われており、それが回り回って我々の生活にも影響が出始めています。
新年になって浜松市と静岡市を訪れ税理士仲間と情報交換する機会がありましたが、どちらも悪い状況のようでした。
特に浜松は自動車関連業種が多く事態は深刻です。湖西市で聞いた話によると、アパートを人材派遣会社に一棟丸ごと貸していた方が、その会社から全室退居を申し渡されてしまったとか、派遣労働者のアパート需要を見越してアパートを建築中だけれども入居者のあてが全くなくなってしまったとか、校挙に暇がありません。浜松は、この不況に突入する前までは好調だっただけに、好不況のギャップが大きくとまどいもその分大きいようです。
静岡市は比較的に落ち着いているように感じましたが、それでも駅前の一等地にあるテナントビルでさえも空きが目立っていましたから、やはり状況が悪いことには変わりはないようです。
トヨタ自動車が1,500億円の赤字の見通しだということがマスコミに大きく取り上げられ、日本全体が、意気消沈してしまっているようにさえ感じられます。日経平均株価も2008年6月には14,000円台をつけていましたが、リーマンショックのあと11月には一時7,000円を割り込み全く元気がありません。労働面においても派遣社員がいきなり社宅を追い出されたとか、学生の内定取り消しが相次いでいるなど毎日のようにニュースに取り上げられています。不動産業界も大手のデベロッパーの資金繰りが逼迫しているため、これらの会社から仕事を請負った建設会社は代金をきちんと支払ってもらえるかどうか戦々恐々としているという話も聞きました。
「百年に一度の大不況」という言葉が一人歩きしています。
このような時、私たちはどのように経営してゆけばよいのでしょうか。
私は、「百年に一度の大不況」というのは、「百年に一度の好機」でもあると考えます。
前述のトヨタ自動車の1,500億円の赤字にしても、前期は2兆2,000億円の営業利益を計上していますし、トヨタ自動車の自己資本は11兆円あるのですから、かりに1,500億円の赤字を出し続けたとしても73年間は持ちこたえられるのです。株価にしても、2008年11月には7,000円を割り込みましたが、今年の1月現在では9,000円台で推移しています。11月に株を買った人は、2ヶ月強で28%も値上がりしたことになります。
何よりも会社にとっては、仕入が安くできてきます。土地も原材料も機械も安く買えるのではないでしょうか。また、雇用についても優秀な人材を獲得するには絶好の機会です。会社の生命線は何といっても人ですから、この時期をおいて中小企業が優秀な人材を獲得する機会はないと言ってもよいでしょう。日本では、若年労働者は年々減少してゆきます。これは、好不況に関係なく人口構成から見て「予定された未来」です。私たち中小企業にとっては、こちらの構造的な変化の方が好不況の波よりよほど脅威なのではないでしょうか。その脅威が今はむしろチャンスであることを思えば不況が必ずしも悪いばかりではないことがわかります。