
みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、今年は桜を見る機会が少なくて、わずかに伊豆中央高校の川べりの桜を仕事帰りにちらっと見た記憶しか残っていません。桜の季節には桜を、紅葉の季節には紅葉を、ちゃんと見る余裕が欲しいものですね。
さて最近、面白い遊びを見つけました。
名付けて「暗黒からの生還」ゲームです。
この遊びは、一人ででき、とてもスリリングな遊びなので、みなさんも是非お試し下さい。
遊び方はいたって簡単です。
まず、人の名前を「ど忘れ」します。
なにっ?「ど忘れ」したことがない?
そういう人は、残念ながらこの遊びをする資格がありません。あと10年待っていて下さい(きっと「ど忘れ」するようになるから)。
残ったみなさんは、「ど忘れ」するみなさんですね。
安心して下さい。私など、一日のうちに何度も、人の名前やら物の名前を忘れちゃったりします。ひどいときには、うちのスタッフの名前も出てこないときがあって、そのたびに冷や汗をかくなどしょっちゅうです(ここの部分はウチのスタッフには内緒にしといて下さい)。
ちなみに、「三歩あるくともう忘れてる」というのは、本当ですね。
昔は、近所のおじいさんがよくそんなことを言ってましたが、「冗談でしょ」ぐらいにしか思っておりませんでした。それが、アラフォー(アラウンド・フォーティーのことです)のみそらで、トリ頭になってしまうなんて・・・。おっと、49才は、アラフォーと言わないのかな。なんか悪意が入ったボケ老人ですね。
話が横道にそれてしまいました。
まず、人の名前を「ど忘れ」します。ここまでは、よろしいですね。
次に、必死に思い出そうと試みます。
ここですぐに思い出しちゃったら、ゲームオーバーです。
でも、なかには必死に思い出そうとしても思い出せない名前がありますね。いえいえ、ないとは言わせませんよ。必ずあるはずです。
それを、辞書だとかインターネットだとかの道具を使わずに必死に思い出そうとするのです。例えば、その人を見た場面を脳の中で再現するとか、あいうえお順に「相原」ちがう、「井上」ちがう、「上田」ちがう・・・というふうに。
と、ここで思い出しちゃったら、またまたゲームオーバーです。
それでも思い出せない人の名前ってありますよね。なになに、そっちの方がよっぽど多いですって。よし、あなたは才能あります。
そしたら、そのことは一旦忘れます。一服するでもいいし、コーヒーを飲むのもいいでしょう。ゴロンと横になるのもいいかも知れませんね。程なく、そのことがまた気になりはじめます。そうしたら、またあの人はなんて名前だったんだろうと考えます。それでも思い出せない。これを五回程くり返します。
そうすると、もう寝る時間になってしまいます。でも思い出せない。ああ、くやしい。と、思いながらその日は寝てしまいます。
次の日、目覚めたときは、あの人のことなどきれいさっぱり忘れています。でも、10時頃になると突然、あの人の名前が思い出せないということに気付きます。そこで、またひとしきり考えます。でも、思い出せない。それを三回繰り返します。
そしてまた、寝てしまいます。
次の日は、もうほとんど思い出せないことを思い出しません。それでも、かろうじて一回くらいは思い出します。でも、思い出せない。その日も、寝てしまいます。
次の日、仕事の忙しさにかまけて思い出そうとしていたことが、完全に意識に登らなくなります。
さらに次の日、そのようなことはうち忘れて仕事に励みます。
また次の日、こんどは、別の人の名前を思い出せなくて、その名前を思い出そうと必死に「あいうえお」をしたりします。
そしてついに次の日、一仕事終えてタバコに火をつけようとしたその瞬間、突然、その人の名前が脳裏をかすめます。あれっ。いま、なにか思い出した。なんだったんだろう。しばらく考えます。そうすると、鮮明にその人の名前が蘇るのです。
(つづく)
ああ~っ。そうだ、「福山雅治」だ。
やった~ぁ。思い出したぞ。うひゃぁ~。気持ちいい。
あの、「ポカリスエット」のコマーシャルに出てたやつだ。あの、「ガリレオ」で柴崎コウと共演してたやつだ。あの、名曲「桜坂」を歌ってたやつだ。ということで、私のなかにある「福山雅治」の記憶がすべてその瞬間に蘇るのです。
これは気持ちいいですよ。この快感は、ちょっと病みつきになりますね。そんなことを、一杯やりながら、悪友のKに話していました。悪友Kも、それはよかったと一緒に喜んでくれました。それから、しばらく全く別の話題で盛り上がってとても楽しいひとときを過ごしていました。
帰りぎわに、話題がサッカーに移り、日本代表の岡田監督の話題でまた盛り上がりました。その時、ふと「岡田監督の前の監督はだれだったっけ?」という話題になったのです。「え~っ。あの脳こうそくで倒れちゃった人だよね。え~と。ああっ。思い出せない。」それから二人でしばらく思い出そうと試みましたがダメでした。あんまり悔しいので、もう一件ハシゴしてその日はお開きにしました。
次の日、思い出せないことがあったことも気にせず、仕事に励んでおりました。仕事が一段落したところで、タバコに火をつけようとしたその瞬間。「ああ~っ。イビチャ・オシムだ。やったぁ~。」その場で、携帯電話から悪友Kに電話して、いきなり「イビチャ・オシム」と何の前置きもなく伝えたところ、Kも、「そうだ。イビチャ・オシムだ。やったぁ~。」と喜んでくれました。
この方法で私は、その前のサッカー日本代表監督の「トルシエ」も蘇えらせ、さらに、ひばり税理士法人の顧客の従業員である「滝川さん」も蘇えらせたのでした。
どうですか、「暗黒からの生還」ゲーム。
「ど忘れ」する人にだけ与えられた、このゲーム。めっちゃ楽しいですよ。
(おわり)
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