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みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
今、嵐の前の静けさであたりは不気味に静まりかえっています。10年に1度という大型台風が明日の早朝に紀伊半島に上陸しようとしています。長男が和歌山に住んでいますので、少しばかり心配です。和歌山も静岡も何事もないことを祈るばかりです。

さて、みなさんはネーミングで悩んだという経験がありますか。
私の場合、子供の名前をつけるのに大変苦労しました。特に長男は、初めてのことだったので(当り前ですね)、名前辞典みたいのを買ったり、縁起のよい画数のことを調べたり気合が入っていました。しかし、生まれる前だと男の名前と女の名前を両方考えなければならないのと、まだ実感が湧かなかったため泰然自若としていました。

そうこうしているうちに無事生まれたので本腰を入れて考えようとしたのですが、思うようにはかどりません。まあ、14日以内に届ければいいと高を括っていたところ、家内から矢のような催促です。「いいじゃないか、14日以内に届ければいいんだから」と反論すると、「じゃあ、私はこの子のことを何と呼べばいいの?赤ちゃん赤ちゃんじゃ、『赤ちゃん』て名前になっちゃうじゃない」とごもっともな指摘を受け、頭から煙が出そうになりながら人名辞典と格闘したことを思い出します。

これに懲りて二男、三男のときは、ずい分早くから考え始めたのですが、やっぱり決まりません。そのうち家内がしびれを切らしていろいろ案を出してくれましたので、一も二もなくそれに従いました。ですから、二男、三男については、名付けにそれほど苦労していません。とはいえ、こんなところで、二男、三男の出生の秘密をバラしたとあっては彼らがまっとうな道を踏みはずしてしまうかも知れませんので、このことは内密にお願いします。

次に苦しんだのは、他でもないひばり税理士法人の名称を決めたときです。法人化に向けて着々と準備を進めていましたが、名称だけが決まりません。現会長の相原先生が「相原とか森とかの個人名を付した名称じゃないのにしたい」とのことだったので、幹部で集まって何度も打ち合わせをしましたが、なかなか決まりません。

そのうち時間だけがどんどん過ぎて、もう今日決めなければならないというところまで追い込まれてしまいました。その日の夜、幹部で集まって、ああでもない、こうでもないとやっておりました。おびただしい数の候補が上がりましたが、ぴったりとくる名称がうかばず、全員で疲れ果ててしまいました。それでも、どうしても今日決めなければならないということで、意識が朦朧とする中、話し合いは続きました。

もうダメだ、限界だ、というところで、誰かが「ひかり税理士法人というのはどうかな」とつぶやきました。もう誰も考える力が残っていなかったので、「うん、それでいこう」ということで、決まりかけました。その時、別の誰かが「ひかり税理士法人かぁ。それもいいけど、ひばり税理士法人てのはどうかな」とつぶやきました。もう誰も反論する者はいません。本当にそう思っていたかどうかは別にして、「うん、それ絶対いい。これで決まりだ」ということで全員一致で決まりました。

よく「ひばり税理士法人というのはどんな意味があるんですか」と聞かれます。その時には、「日本一の『美空ひばり』にちなんでつけました」とか、「ひばりのようにピーチク、パーチクうるさいくらいに元気がいい事務所を目指してつけました」などと後付けの理由を申し上げています。しかし、真実は一つ。「適当に付けた」のです。

ことほどさように、ネーミングというのは難しいものです。ところが先日、あの「声に出して読みたい日本語」で有名な斉藤孝さんが書いた「売れる!ネーミング発想塾」という本を読んでいたら、すごいことが書いてありました。それは、ネーミングは、一人で、または、複数人でウンウンうなって、頭にねじり鉢巻で考えなくても、もっとスマートに、もっとシステマチックに発想できるというものです。

これには驚きました。ネーミングというものは「限界まで考え抜いた末に突然天から降ってくるもの」とばかり思い込んでいた私にとっては、まさに目から鱗の発想です。

さっそく、ご紹介いたします。

ネーミングを考えるとき第一段階として、「説明系」と「イメージ系」に分けて考えます。説明系は、「十六茶」や「一番搾り」のように、商品の説明やメーカー側の工夫点が名称になっているもの。イメージ系は、「BOSS」や「Qoo」のように、商品のイメージや消費者が受ける感覚から命名されるものです。

(つづく)